自然塗料のメリットとデメリット、知っておいてほしいこと
木部塗装をする際に、その塗料が安全であるかどうかが気になるシーンもありますよね。
特に、小さなお子様がいるご家庭やペットとともに暮らしているご家庭、さらには保育所や介護施設などではお子さんやお年寄りが手に触れる箇所や物も多いはず。
本記事では、そういったシーンで活躍する安心・安全な木部用自然塗料のメリットとデメリット、知っておいてほしいこと、またおすすめの自然塗料をご紹介致します。
教えてくれる人
塗料メーカーアトムハウスペイント社員 「Kawakami」
元溶接工からDIYSHOPの店長を経て、現在メーカー勤務2年目の社員です。
私の経験談も交えながら、“モノづくりの楽しさ“と“塗料の知識”を
共有していくBLOGです。
目次
自然塗料とは?
自然塗料は、天然の材料を主原料として作られた塗料で、人や動物にも安全な塗料です。
DIYで使われる自然塗料では、亜麻仁油や蜜蝋などが多く使われています。
木部用自然塗料は、木目を活かしたやさしい仕上りで、塗料のタイプで分類するとステイン塗料タイプやワックスタイプ、オイルフィニッシュ系のものが多く販売されています。
自然塗料のメリット
自然塗料は前述のとおり、天然の材料を主成分として作られた塗料ですので、人やペットの手や口に触れるような箇所や木製のおもちゃなどに安心してお使いいただけます。
また木目を活かしたナチュラルな風合いの仕上りが特徴です。
自然塗料のデメリット
自然塗料を使用する上で、デメリットもお知りいただき、上手に付き合っていきましょう。
1,乾燥が遅い
自然塗料は一般的な木部保護塗料と比較して、乾燥が遅いのが一般的です。塗装スケジュールを考える際には、この点に考慮が必要です。
また厚塗りすると極端に乾燥が遅くなりますので、厚塗りは避けましょう。
2,耐久性はあまりない?!
自然塗料は屋外にも使用できますが、一般的な木部保護塗料のように、防腐剤、防虫剤などの薬剤は入っていません。木に浸透する天然樹脂の力で木を保護しています。
耐久性を要する箇所には、防虫・防腐効果の対策が施された木部保護塗料をお勧めします。
屋外の木製ベンチの手すりなどは、人の手が触れやすい所になりますので、そういったところに自然塗料を用いるなど、使い分けをすると良いかもしれません。
3,価格が高め
一般的な木部保護塗料に比べ、原材料のコストや製造工程などの関係で、価格は高めになることが多いです。
DIY初心者でも簡単に使えるおすすめの自然塗料
アトムハウスペイント 水性自然カラー
植物原料からできた水性タイプの木部保護着色ステイン
ポイント1:扱いやすい水性タイプの自然塗料です。
ポイント2:食品衛生法(玩具の基準)に適合しており、木製玩具の塗装にも使用できます。
ポイント3:木材に良く浸透し、劣化・変色を防止し、木部を保護します。
ポイント4:豊富なカラーバリエーション。特にインテリアリノベーションに最適な全14色。
アトムハウスペイント 水性自然カラージェル
水性自然カラーの特徴はそのままに手軽に塗れるジェルタイプ
ハケを使わずに、ウエスなどで手軽に塗装することができます。
お子様と一緒に安心して使用できます。
水性自然カラーで人気の8色をセレクト。
自然塗料を使用する上で気をつけてほしいこと
1,塗装する際は換気に注意
自然塗料は安全だから、特に換気はいらない?と思われている方がいらっしゃいましたら、それは違います。
室内で塗装する場合、必ず風通しを良くし、換気を行うようにしてください。
2,厚塗りには注意
既にお伝えしましたが、自然塗料は乾燥が遅く、厚塗りすると極端に乾燥が遅くなります。
塗装中に厚くつきすぎてしまったところは、ウエスなどで拭き上げながら(ワイピング)塗装するようにしましょう。
3,既存塗膜があるところは塗れません
木部に既に塗ってある塗料がペイントタイプ、ニスタイプなど塗膜がある既存塗料の上には自然塗料は塗ることができないので、注意が必要です。
4,使用したウエスは水に濡らしてから捨てましょう
自然塗料を塗装の際に使用したウエスや新聞紙等は、植物油が酸化して発熱し、自然発火する恐れがありますので、必ず水に濡らしてから捨てるようにしてください。
(塗膜が自然発火することはありません)
まとめ
小さなお子様やペットと共に暮らしているご家庭や、お子様やお年寄りのいらっしゃる施設などでは、自然塗料が力を発揮します。
今回お伝えした点をご理解いただき、木部塗装をお楽しみください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。