ホコリを防ぎ倉庫の品質管理・環境美化に
倉庫・事務所床の塗装



コンクリートは劣化すると粉っぽくなりホコリが出やすくなります。
物流倉庫や事務所の床などホコリを防ぎたい場所におすすめの防塵塗料。
扱いやすい水性タイプの塗料なら自分たちで作業もでき、倉庫の環境美化だけでなく品質管理向上につながります。
目次
用意するもの
塗料と塗装用具
- 水性コンクリート床用FT
- ハケ
- ローラーバケ
- バケット(または受け皿)
- マスキングテープ
- 継ぎ柄(あると便利)
道具
- ホウキ、デッキブラシなど
- ワイヤーブラシ
- サンダー(あると便利)
基本のアイテム
- 手袋
- ウエス
- 缶切り(または皮スキなど)
塗装可否の見極め方法
水性コンクリート床用FTを塗装する場合、
旧塗膜が二液タイプの塗料が塗られている場合は
塗装できません。
ラッカーうすめ液を付着させて
判断することもできます。
ラッカーうすめ液を含ませた布で古い塗膜を擦り、
溶けるようなら塗装可能です。
旧塗膜の種類
水性塗料

溶ける=塗れる
ラッカー塗料

溶ける=塗れる
二液型塗料

溶けない=塗れない
新しいコンクリート面に塗る場合は、
施工後4週間ほど経過し、
表面が白くなってアルカリ分が
弱くなってから塗って下さい。
また風通しのよくない場所でも、アルカリ分が
弱くなるまで塗装を待ちます。
清掃
塗装する面をデッキブラシ等を使って水洗いし、ゴミ、砂、苔等を除去します。その後充分乾燥させます。(塗装する日の前日に行ってください。)

研磨
風化等により、もろくなっている表面をワイヤーブラシ等で研磨します。

表面が白くなる位、研磨します。

広範囲の研磨にはサンダーを使うと効率的
マスキング
塗料が付着すると困る箇所にはマスキングテープを貼ります。
テープは際までしっかり貼りましょう。

下塗りの塗装

水性下塗剤塗装を塗装します。(1回塗り)
上塗り可能時間約3時間以上
(冬期は6時間以上)
下塗りが必要な4つのワケ
固める
高める
止める
高める

塗料の付着性・耐久性を高めます。 下塗剤 購入はこちら
上塗りの塗装
ローラーバケでは塗りにくい隅から先に
スジカイバケで塗りましょう。
最後に広い面をローラーバケで塗ります。
1回目乾燥後、同様に2回目を塗装します。

次に広い面をローラーバケでで塗装。

1回目塗装後3時間以上開けて2回目を塗装

はじめに隅やコーナーをハケで塗装。
ローラーの選び方
床面のように広い面積を塗装する場合は、塗り面積が多いレギュラーローラーを選ぶと効率的です


POINT

継柄を使うと楽に作業が出来て効率的

2回目の塗装が乾かないうちにマスキングテープを剥がします
完成
before

after

重量物の使用は24時間以上開けてください。
滑り防止効果を高める『防滑仕様』
防滑材は床面をすべりにくくするケイ砂材です


細やかな凹凸仕上げとなり、防滑効果を発揮します。

塗料をヘラなどでかき混ぜながら防滑材を徐々に入れます。満遍なく行き渡るように底の方からよく混ぜましょう。
防滑材を混ぜて塗装する場合、
塗り面積は2割程度減少します
材料の必要量と費用の目安
床面積50㎡の倉庫の場合
今回の動画で実際に塗装した面積の例
水性コンクリート床用FT

14L=1缶
(2回塗り 約40〜60㎡)
18,040 円
水性下塗剤

7L=1缶
(1回塗り 約50〜80㎡)
10,285 円
費用の目安
28,325円
- 価格は推奨小売価格(税込み)です
- それ以外に、塗装具、養生用品などが作業人数分必要となります
今回の動画で実際に塗装した面積は約50㎡。
棚什器はそのまま移動なし。
フォークリフトが主に走行する通路を中心に塗装しました。