鞠遊び
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前回に引き続き3月下旬の京都からです。京都市左京区にある下鴨神社は、正式には賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)と呼ばれ、京都の寺院仏閣では最も古い部類に入ります。
また、1994年に日本で5件目のユネスコの世界遺産に「古都京都の文化財」の1つとして登録されています。
その下鴨神社では毎年1月4日に「蹴鞠はじめ」が行われ、色鮮やかな平安装束を身に纏った鞠人が、皮製の沓(くつ)で鞠を蹴り上げていく姿は、優雅で華やかな雰囲気を醸し出します。
装束の上下の色合わせは家元が定める段級制によって決まっており、色により鞠足としてのレベルを判別することができたとのことです。
その蹴鞠は奈良時代に中国より伝来した蹴球技で、平安時代以降は京都の貴族の遊戯となり、現在は神事として奉納されています。
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江戸時代に入ると、足の代わりに手で投げ上げて地面に落とさないように受け止める「手鞠」が登場します。
そして弾力性のある木綿が普及すると共に、女性や女の子が床でついて楽しむ遊びとなりました。
初期の頃の手鞠は草木染で染められた糸を用いており、地味な色合いであったようですが、現代では色とりどりの美しい糸を幾何学模様に巻いてかがられた豪華絢爛な装飾品として親しまれています。
フリーコートの豊富なカラーバリエーションで日本文化の華やかな一面を表現してみても楽しいですね。
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春爛漫
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3月下旬、京都の桜が見頃を迎えていました。
京都市左京区にある南禅寺は日本の中で最も格式の高い禅寺で、歌舞伎「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」において、石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と満開の桜に感嘆する名場面で有名な「三門」を染井吉野が美しく咲き誇り、まさに春爛漫の光景となります。
染井吉野のほんのりと色づく可憐な花の色は、アントシアニンという色素によるものです。
蕾の時はアントシアニンが大量に存在しているため濃いピンク色をしています。
開花後はアントシアニンの量が減少し、白に近い淡いピンク色の花びらとなり、開花後はアントシアニンの量が徐々に増加し、中心の花糸がより赤みを帯び、花びらのピンク色も鮮やかさが増してくることから、散り際の満開の時期が最も艶やかで美しいとされ、日本人はその感性より桜の散り際を美学として映し出してきたとも言われています。
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また、古来より桜を愛でてきた日本には「桜色」という伝統色があり、春の陽で咲き誇る満開の山桜系の花のようなほんのり淡い紅色で、庶民は少量の紅花で染められる桜色をとても好んでいたとのことです。
フリーコートには春を感じさせるカラーバリエーションをたくさんご用意しています。
日増しに春らしく暖かくなってきたこの季節、気持ちも新たに春らしい色でペイントを楽しんでみませんか。
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黄色い絨毯
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桜の名所として知られる東京都千代田区にある千鳥ヶ淵公園近くの半蔵門前では、菜の花がお堀一面に咲き誇り、まるで黄色い絨毯を敷き詰めたかのような美しい光景が広がっています。
そのふわっとした柔らかな印象はビロードの手触りを連想させ、菜の花が風でゆったりと揺れて波打つ姿は、天然のドレープを描いているかのようです。
日本の伝統色には季節の彩りを表現した色名が多くあり、菜の花に関連した色として「菜の花色」というわずかに緑みの鮮やかな黄色があります。
古くは生活に身近な菜種油の緑みのくすんだ黄色を「菜種色」と呼んでいましたが、花の色にも色名がつけられたようです。
また、日本では伝統色だけでなく、色と形の美しい和菓子からも四季折々の変化を楽しむことができます。
春には菜の花をモチーフとした練り切りが和菓子店で並び始め、見た目の愛らしさだけでなく、滑らかな口当たりとほんのり上品な甘さから春を楽しむことができます。
日本人は古来より日々の暮らしの中から四季折々の変化を楽しんできました。
フリーコートでは鮮やかな色から繊細な色まで豊富にご用意していますので、ご自身の暮らしに合った季節の彩りを見つけて楽しんでみてください。
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古き良き風情
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奈良県橿原市の今井町には江戸時代の情緒と風情が今でも色濃く残っています。
このエリアは町家が大切に保存されており、伝統的な建造物群の中でも特に価値の高いものとして、「重要伝統的建造物群保存地区」の選定を受けています。
入母屋造、本瓦葺(ほんがわらぶき)、漆喰壁、格子など町屋の伝統的意匠や様式から、当時の日本人の暮らしや文化に息づく美意識に思いを馳せることができます。
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街並みを構成する要素として色も大きな役割を担っており、漆喰壁の白、格子木部や石部などの素材色は地域の自然と美しく調和して整えられています。
また、このエリアの外灯や標識には景観に馴染むブラウンが施され、地域住民が街を大切に思う心は現代にも脈々と受け継がれていることが伝わってきます。
この日本ならではの美しい風景がいつまでも受け継がれていくことを願ってやみません。フリーコートの豊富なカラーバリエーションなら、その地域の風土や文化に合った日本ならではの繊細で微妙な色合いもきっと見つけられるはずです。
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紅梅の匂い
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東京都内有数の梅の名所として名高い世田谷区にある羽根木公園では、紅白の梅が咲き誇っています。
花から花へ飛び回るメジロの美しい鶯色は、梅の花に映えて春を感じさせてくれます。
梅は遣唐使が薬として中国より持ち帰ってきたものが最初と伝えられていますが、花そのものの美しさから日本の春を告げる風物詩として、多くの万葉の歌人により梅にまつわる詩歌が残されています。
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この季節に飾られる雛人形では「紅梅の匂い」(こうばいのにおい)と呼ばれる紅梅色のグラデーションの襲(かさね)色目がよく使われます。
襲色目とは平安時代の宮廷貴族の装束に用いられた衣の表地と裏地を重ねて生まれる色合い、または衣と衣を重ねて着た場合の色の組み合わせのことで、当時の絹はとても薄く色がよく透けることから、独特の美しい色調がみられ、多くの襲色目が生まれした。
豊かな自然が移り変わる中で育まれた四季を感じさせる繊細な色合いには、日本の美意識が凝縮されています。令和の時代においてフリーコートの色で季節ごとの襲色目をアレンジしてみるのも新しい試みかもしれません。
Written by カラーアトラス
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北斎ブルー
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1月後半、快晴の青空に美しい富士山の姿を眺めることができました。青の濃淡から浮き上がる輪郭は葛飾北斎の浮世絵「冨嶽三十六景 凱風快晴(通称「赤富士」)」を連想させます。
その「赤富士」には藍摺版の通称「青富士」があり、藍摺には動物性の人口顔料でプルシャンブルーと呼ばれる「ベロ藍」が使用され、これまで浮世絵版画で用いられていた植物由来の青は発色や定着性に難がありましたが、ベロ藍は深みのある墨に近い青や薄い透明感のある青が再現可能で、より魅力的な色彩表現を可能としました。
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北斎は「冨嶽三十六景」で黒ではなく藍で輪郭線を描いたり、当時日本に輸入されたベロ藍を好んで使用し、後に「北斎ブルー」と呼ばれるようになりました。フリーコートには青のカラーバリエーションが豊富にあります。
葛飾北斎の世界観をイメージした美しい青の濃淡で、その時代に思いを馳せながらペイントするのもきっと味わい深いはずです。
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新春の彩りPart 2
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前回に引き続き新春の浅草で見かけた色がテーマです。
風情溢れる街を散策していると、三社祭で有名な浅草神社の手水舎には花を浮かべた花手水(はなちょうず)、老舗提灯屋の粋な紅白の江戸手描提灯、祭用品専門店には日本の伝統模様をアレンジした色とりどりの子供用の甚平など、日本の美意識が育んできた日常生活に根差している色を垣間みることができ、気持ちが明るくなります。
コロナ禍がいつ収束するかわからない状況では、日々の暮らしから心を満たすことがより大切になってくると感じています。
そこでは「色」がより大きな役割を果たしてくれるはずです。
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緊急事態宣言下につき自宅で過ごす時間が長くなっていますので、フリーコートでお好みの色に塗り替えた花瓶や鉢でグリーンやフラワーをコーディネートしたり、部屋を明るくしてくれる小物のカラーアレンジを楽しんだりなど、心晴れやかに過ごしていきましょう。
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新春の彩りPart 1
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東京最古のお寺である浅草寺には毎年初詣時期に多くの参拝客で賑わいます。
今年は分散参拝の呼びかけや、感染症対策から検温が設置されていたり、例年とは様子の違う初詣の光景となりました。
どことなく少し寂しい雰囲気の中、控えめながら門松にしめ縄といったお正月飾りや、伝統的な日本の色をたくさん見かけることができます。
雷門の落ち着きのある朱赤、繭玉飾りの紅白、大提灯の鮮やかな赤、そして五色幕。この時期らしい明るく華やかな色からは活力を得られ、静かながらに気持ちが前向きになってきます。
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2021年も緊急事態宣言再発令での幕開けなど難しい状況は続きますが、
フリーコートの色で日々の暮らしを彩り、希望を持って心身とも伸びやかに過ごしていきましょう。
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優しい光
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いつもより静かな雰囲気の表参道では、ケヤキ並木を華やかに灯すイルミネーションではなく、今年は柔らかで控えめな光を楽しむことができます。
ニューノーマルに移行した社会情勢から、表参道ヒルズのクリスマスツリーでは気持ちを安らげてくれるシャンパンゴールドが輝いています。街並みの装飾が演出する優しい灯りの空間からはホッとできるような安らぎを感じ、ショップディスプレイの華やかで品のある色みが気持ちを明るくしてくれます。
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クリスマスが近づいているこの季節、小物や装飾品をフリーコートの色によるアレンジで、ご自宅を今のご自身の気持ちに寄り添った心地良い空間に演出してみたらいかがでしょうか。
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初冬の青山を散策
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北風が冷たくなってきた青山を散策すると、洗練された街並みの中にも樹木や植物の移りゆく色彩の美しさを感じることができます。
SHARE GREEN MINAMI AOYAMA(シェアグリーン南青山)は都心の中の緑のオアシスといえる場所で、この季節の植物や花々に囲まれた広場と、フリーコートでも人気の落ち着いたピンクとグリーンでカラーリングされたコーヒーショップが、喧騒から離れてゆったりとリラックスできる心地よい空間を演出しています。
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明治神宮外苑のいちょう並木では、辺り一面に金色の葉が落葉して降り積もり、最後の見頃を迎えています。撮影した日は澄み切って抜けるようなスカイブルーで、いちょうの葉の豊かなカラーバリエーションを美しく引き立てていました。
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NEW HOME OFFICE
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2020年10月23日(金)~11月3日(火・祝)に開催されたデザイン&アートの祭典「DESIGNART TOKYO (デザイナート・トーキョー) 2020」。この祭典は東京の街全体が会場であり、今回はリモートワークなど多様な働き方に合わせた新たなホームオフィス環境を提案している展示に注目しました。
落ち着いたグリーン系など柔らかな色調の椅子やデザイン雑貨、屋外のテラスや庭で自然と寄り添った環境づくりなど、エコやサステナブルを意識した快適なワークスペースが求められていると感じます。
大きな変化があるニューノーマルでの暮らしや価値観に合わせて、フリーコートの色から新しい環境について考えてみませんか。
Written by カラーアトラス
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初秋の味わい
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秋が深まる初秋の10月は植物の美しい変化とともに味わい深い色を楽しめる季節です。
横浜・三渓園の景色もススキの穂が緑から黄金色に変わり、陽射しが当たると綿毛がいっそう光り輝き、ひっそりと佇む萩の花の控えめで可憐な赤みの紫色が彩りを加えます。
落ち着いた緑がゆったりと広がる風景を見ていると侘び寂びと共に秋の深まりを実感し、
紅葉の時期とはまた違った素朴な美しさを感じさせてくれます。
散策にうってつけのこの季節、秋の色を探しにお出かけされると、自然の美しさに改めて気づかされるかもしれません。
Written by カラーアトラス
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