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それぞれの塗料の粘度が高くてちょっと塗りずらいなと感じた時には、うすめ液で薄めるのですが、どのうすめ液を使ったら良いのでしょうか?もし間違ったうすめ液で薄めたらどうなってしまうと思いのでしょうか?

今回はこのことについて一緒にお話ししていきたいと思います。

塗料(ペンキ)のうすめ方

 うすめ液の選び方~迷ったら缶の説明書きを見よう!~

まず、うすめ液の選び方ですが、前回のブログでもお話しした通り、水性塗料は膜になる成分を水で薄めたもの、油性塗料は同様にペイントうすめ液で薄めたもの、ラッカー塗料はラッカーうすめ液で薄めたものですので、それぞれ薄めているもので希釈する(薄める)のが基本です。

塗料の種類 うすめ液の種類
水性塗料
油性塗料 ペイントうすめ液
ラッカー塗料 ラッカーうすめ液

また、塗料によってはその塗料の専用シンナー(うすめ液)がありますので、そういった場合は専用シンナー(うすめ液)を使用しましょう。うすめ液選びに困ったら、必ず缶に記載があるので、確認をしてからの方が間違いありません。

 実際どれくらいの割合でうすめるの?

では、実際どれくらいの量でうすめればよいのでしょうか?水性塗料の缶の裏を見てみましょう。

「塗料の粘度が高く塗りにくい時は、塗料に対し5%程度の水を加え、良くかき混ぜて下さい。」と書いてあります。5%以内であれば薄められるということですので、その範囲内で薄めます。その他の油性塗料、ラッカー塗料もその塗料の缶の表記に「この範囲でならうすめても良いですよ」という割合が記載されていますので、その範囲内でそれぞれの適したうすめ液で薄めます。

薄めすぎるとどうなってしまうのか?

塗料にはそれぞれ薄められる範囲があることをお話しました。それでは仮に薄めすぎたらどうなってしまうのでしょうか?実験してみましょう。

油性塗料を無希釈、5%程度希釈、20%程度希釈してそれぞれ鉄部に塗装してみました。今回使用した塗料の缶の表記には、「塗料に対して5%のペイントうすめ液で薄める」と記載がありましたので、5%までは問題なく塗ることができました。

しかし写真の通り、規定より薄めすぎてしまった場合、下地が透けてしまったり、ダレてしまったりしてきれいに塗ることができませんした。

やはりメーカーの指定する範囲内で希釈することが大切の様です。

うすめ液を間違えたらどうなるのか?!

実際に間違ったうすめ液でうすめたら塗料はどうなってしまうのでしょうか?実験をしてみました。

水性塗料をペイントうすめ液で薄めたらどうなるか?

ご覧の通り水と油ですので分離してしまい混ざりませんでした。油性塗料、ラッカー塗料を水で混ぜようとしても同じ現象がおきます。

水性塗料をラッカーうすめ液で薄めたらどうなるか?

かき混ぜているうちにゲル化してしまいました。

油性塗料をラッカーうすめ液で薄めたらどうなるか?

このパターンでは混ざりました。ただし溶ける力が強いため、少しの量でシャバシャバになってしまい、上手に塗ることができませんでした。また仮に油性塗料もしくは水性塗料が塗ってある上に、このラッカーうすめ液で薄めてしまった油性塗料を上塗りすると、不具合が起きてしまうためこの場合もやはり使用できなくなります。

ラッカー塗料をペイントうすめ液で薄めたらどうなるか?

こちらも塗料を溶かす力の違いからしっかり混ざりませんでした。

まとめ

塗料メーカーによっては、基本薄めずに使用して下さいというメーカーさんもございます。それは薄めずに使用できるよう、調整がされている為です。しかし塗料は実際に塗る時の環境(気温、湿度など)によってうすめて調整することが必要な時があります。また薄めたほうが作業性が上がったり、仕上りが良くなることもありますので、塗り試しをしながら調整してみたください。くれぐれもお使いになる塗料の缶の表記のご確認を忘れずに・・・