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水性塗料って何?水に溶けるの?

水性塗料とは、塗料(ペンキ)の主成分である樹脂(膜になるもの)と顔料(色を付けるもの)、添加剤(膜になったり、乾燥する手助けになるものなど)を水でうすめて作られた塗料で、この水分が蒸発して塗膜(ペンキの膜)になるものです。ですのでうすめる時も水を使います。

良く「水性って外で使えないんでしょ?」とご質問を頂くことがありますが、しっかり乾燥すれば、雨にぬれても全く問題ありませんので、もちろん外にお使いいただいても大丈夫な塗料ばかりです。

水性塗料のメリット

最大の特徴は臭いが少ないことです。ですので室内での作業(換気を良くして)も可能ですし、屋外の作業中でもご近所さんに臭いでのご迷惑もかかりませんね。

そのほか・・・

*用具の洗浄が水でできる。

*手についてしまっても取れやすい。

*シンナーなどの有機溶剤を使用していないので、安全に作業できる(中毒、引火性など)。

水性塗料のデメリット

水性塗料(ペンキ)は、水が蒸発して塗膜(ペンキの膜)になりますので、湿度が高い、気温が低い時には乾燥時間が長くなったり、キチンと塗膜にならないといった不具合も発生します。水性塗料に限ったことではありませんが、塗装作業は天気の良い日を選び、気温が下がる前、できれば午後3時くらいには作業を終えられると良いでしょう。このような観点から、以前は「水性塗料は乾燥時間が遅い」と言われておりましたが、最近では水性でも技術が進み、乾燥時間が早い塗料も多くなってきました。

油性塗料って何?

油性塗料とは、塗膜(ペンキの膜)になる成分を溶剤(シンナー)でうすめて作られた塗料で、この溶剤分が揮発して塗膜(ペンキの膜)になるものです。ですので塗料をうすめる時、用具の洗浄にはペイントうすめ液を使います。

油性塗料のメリット

油性塗料(ペンキ)は、仕上りの美しさ、つや感などに優れています。塗膜(ペンキの膜)が平になろうとする力が強いため、ハケ目、ローラー跡などが残りにくく、フラットな塗膜がつやを一段と美しく演出します。また素材に対しての密着性も油性の方が良いようです。

油性塗料のデメリット

何といっても臭いの問題はあります。室内でのご使用はできる限り控えたほうが良いかもしれません。最近は屋外で使用していても、ご近所様から臭いの苦情と言ったケースもあるようですので注意が必要です。

またVOC(揮発性有機化合物)を排出するため、PM2.5などの原因ともなり、環境にも配慮が必要となっています。

ラッカー系塗料

ラッカー系塗料は油性塗料でも、より溶解力の高いラッカーシンナーで薄めて作られた塗料で、光沢も高く、塗膜(ペンキの膜)も硬いことが特徴です。おもにスプレーで使われることが多い塗料です。溶解力が高いシンナーを用いている為、重ね塗りなどに注意が必要です。

まとめ

いかがでしたか?

ちょっと前までは「塗料は油性の方がいいんでしょ?」という方が多くありました。しかし先程のVOC排出規制の問題や、平成26年の労働安全衛生法の改正による化学物質のリスクアセスメントが義務化されたことなどから、より安全性の高い水性塗料を求められることが多くなり、各メーカーとも水性塗料の向上に注力したことから、水性塗料の性能が大きく進化しているようです。